ハジメの部屋

創作とかやっていけたらなぁ、などと思いまして

ロジカルに行こうか、ロジカルに……

ダメかもしれない(諦め)

どうも、オリュンポスぶりです。僕です。今回は茶番抜きで本題に行くよ。

f:id:HazimebainEX:20200501025033p:image

はい。ということでね。今回はこのグラブルイベ「窮寇迫ること勿れ」の感想をね、やっていきたいと思うんですよ。なんでって?……俺グラブルはさ、あんまハズレのお話がないと思ってたのよ。でもね、コレばっかしは本当に「駄作」とハッキリと言いたいぐらいの出来だと思ってさ。それでまぁ、感情的に行くのはなんか違うからこの物語に感じた不満点を挙げて行って自分の中でモヤモヤの解消をしたいなって思ってさ。

 

 

さて、まず第一の不満点は『敵の杜撰なキャラ付け』

……何で敵さんのことから?あんなクソ外道から?と思われそうなんですが、ぶっちゃけここからグラグラだったから最後に向けて加速度的につまらなくなって行ったと思うんですよ。

そもそも今回の物語はユラントスクという大国とエルデニという小国の戦争の物語なんですよ。そして戦争の物語だと双方の言い分、双方の正義というものが描かれないとダメだと僕は思うんですよ。しかしですね、この物語では明らかにユラントスク側が敵役としととんでもなく適当に外道というかけすぎると劇物になる調味料をまるで蓋が取れたかのように大量にぶっかけたかのようなキャラクターなんですよ。

そしてそういう外道を悪役にしてしまうと、自然と勧善懲悪という言葉が浮かんでくるんですよ。私の場合は。無論コレは正しく戦争ものだと思う人もいるのは理解してます。理解してるんですけどいかんせん僕にはこんなクソ外道を適当に用意したら戦争ものという観点が消えるんですが?

 

そしてその適当な外道加減に不満を持った次に不満を持つのは『とにかく雑なキャラ描写』

そこまで雑じゃなかったぞ?と言われる人もいるでしょうけどそれはおそらくアルタイルあたりでしょう。僕がここで言いたいのは新キャラ達です。そう、新キャラ達ですよ……

今回のイベントは周年イベントじゃあないにもかかわらず敵味方合わせてネームドキャラが予告のバナーだけでも「8人」も出てくるんですよ。

その何が問題って今回のイベントは「6話」しかないんですよ。お話の根底に関わるネームドが複数人出てくるこくう、しんしんや000などは「9話」も使って物語を描いているんですよ。そう、明らかに尺と人数が噛み合ってないんですよ……

そこから繋がってくるのがさっき上げた不満点なんですよ。もう、敵も味方もアルタイル以外のキャラの掘り下げがとにかく適当すぎる!

ポラリスやザウラは比較的魅力を出せていたと思うんです。しかし、肝心の、プレイアブルにきたシュラのキャラ描写が!とにかくない!ないんですよ!「軍師として自信が持てない」という欠点がありながら!その欠点に対するアンサーはあるにはあった!けれどもそのあとに描かれたのは軍師としての成長ではなく「軍人」としての成長!何だお前一休さんやってんじゃねえんだぞ!トンチを利かすな!アルタイルからのアドバイスを受け止めてそこから学んで進もうとする姿勢くらい出せ!何で軍人としてで終わりなんだよ!プレイアブルでその物語は描く?いやダメだろ!その方針がなかったらプレイアブルとして迎え入れるという人クッソ少ないだろ!?マジで何を考えてるんだよほんと!?

というかポラリスとザウラを殺す必要あったか!?あの後気絶して運ばれて最後の最後に何とか一命をとりとめた荒唐無稽な御伽噺をやるのがグラブルというゲームじゃないのか!?はっきり言って客層が求めてるのは「意味のない死」ではなくって「プレイアブル化」の6文字だろ!?何が一番ダメって「意味がない」ことなんだよ!!ポラリスの死で何があった!?シュラが覚悟決めて名軍師としての一歩を歩んだか!?そんなことなかったろ!?何1つとしてポラリスの死にプラスの方向に働く意味はなかったろ!?

戦争の無残さ?これ三国志元ネタだから?そんなことを言ってんじゃねえんだよ!第1敵側がなろう小説の適当な噛ませ悪役みたいな「こんな外道にすればヘイト稼げるはーwww」みたいな物語俯瞰してると道化にしか見えない小物がいる時点で戦争ものとしては破綻してるだろ!?それにこれ三国志じゃなくてグラブルだろ!?ハクスラMMOもどきだけどキャラクターのソーシャルゲームだろ!?!?ふざけてんのか!?!?!?張っ倒すぞ!!!!!

 

……話がだいぶ脱線してしまったが、味方陣営のキャラ描写の雑さに対する不満だけでここまで出てくる。シュラはキャラとしては悪くねえと思うんだがいかんせんな……

話を戻して、外道以外の敵キャラの描写は?と聞かれたらまぁまずクソだったなの一言。

アルタイル以外に今回の物語の主軸となっているロウファというキャラクター、彼は奴隷の生まれで階級としては最底辺。しかし守りたい人のために頑張っていた。しかしその守りたい人はあっけなくモノになりそれに絶望し、怒り、力こそ全てと考える様になったジノーヴィーもビックリなキャラです。ここで奴隷の話が出てきた瞬間すげぇ嫌な予感とオチが読めて結構白けたんですけどね……

で、ロウファのキャラ描写ははっきり言って要らなかったと思うんですよ。奴隷の話もアンサー絶対でないだろうな、ふわっとした終わりかただろうなってもうこの時点で察してましたよ。

しかもこのロウファってキャラ、もう一から十まで呂布が元ネタというのを隠そうとしませんでしたからね。彼を養子として迎えた王を 殺してそれ手土産に裏切ったり、セキトバ出てきた瞬間吹き出したよ僕。しかも人馬一体とかで馬化したのは本当に笑った。何考えてんだよ頭平成か?

そしてそのロウファが愛しているキャラでありシュラの妹であるランファ、こいつが何というかこう……アバズレというか、アレな女でして……

この女の経緯は謙虚な姉と比べられて自分は顔だけの出世道具と思っていた。しかしロウファと出会い、自分の持っていた情報でロウファを手伝い1つの国を事実上の壊滅状態にした……まぁ早い話が傾国の女ですよ。それで、コイツの描写の何がダメってとにかく「薄い」んですよ。「淡白」なんですよ。「何の味もしない」んですよ。

上述した通りランファはシュラの妹なんですよ。それで確執を抱いていた。そこをぶちまけて戦うんですけど、驚くほど何の感情も揺さぶられないんですよ。詳しくは読んでもらえればわかるんですけどシュラの冷静な言い分と合わせて、怠惰な劣等生の八つ当たりに近いものがあるんですよ。姉妹の確執じゃなくって。何なんだよそれ????盛り上がるシーンなんだろうけど全ッッッッッッ然盛り上がらないんだが????????????

そしてこの2人に関するオチがまぁ、酷いものなんですがそれはまた後のお話……話題に上がらなかった敵国の軍師であるクソ外道二号君はもうなんか、モブに近いものがありましたよ。わざわざネームドにする必要あった?ないでしょ絶対。陳宮あたりを狙ったんでしょうけどそこまでの器では無かったよ。本当にただのモブだった……

 

さて、ここまで不満点を二点にまとめて上げてきたが一応良いなと思ったところはある。それは序盤のアルタイルの策でグングン上がっていくところ。今思うと細かいツッコミどころが山ほどあるんですけどそれを除いての大まかな流れは結構好きですね。劣勢からの優勢に上がっている感じ。良いと思ったんだよ。このノリのまま最後まで行くかと思ったらキャラ描写の雑さが垣間見えてきてロウファの回想でテンポが崩されてそっからはもう……でしたけどね……

 

さぁて、と。僕が2つの不満点に分けてこのイベントの愚痴をこぼして来たけどまだ一番ダメだなってはっきりと思った箇所がある。あるんですよ……

それはもういわずもがな『終わり方』なんですよね……

 

で、だ。なーーーにがダメってロウファとランファの結末なんですよ。サクッと言うなれば「帰ってきた奴がいない場所に追放。この土地に帰ってきたら重罪人だからな」です。

嘘見たいだろ……?国1つ滅ぼした女と一国の王を殺して裏切った奴らに対する罰がこれなんだぜ……?

ジョークの才能がなさすぎると思うかもだけどマジなんですよ。ふざけてんのか?

この物語、一応国の王様も出てるんですけど双方共にやっぱり描写が雑なのでロウファのことを仇と言ったあとに王として振る舞うとなって最終的にはお前をここまでにしたのは自分たちの罪だとある種の恩赦を加えたんですよね。だからなんだと?マジで茶番劇にしか見えねえんだよ、最後の兄弟と急に呼び出すあたりとか……

ランファはもう妹ではないってシュラに伝えるところがあるのだけどそこはまぁ、若干の切なさがあったなと思う反面、でもコイツ恋のためだけに自分の住んでた国滅ぼしたからな……という感想がやはり出てくるわけで……

 

そしてこのお話のサブテーマであったであろう奴隷という階級社会故の悲劇、という物に対してはやはり明確なアンサーがない非常に薄いものに仕上がっている。メッセージ性もクソほどないしな。ほんとなんなんだよこの物語は本当に

 

結局書き殴ったことになってしまったが僕の心のモヤモヤを少し晴らすためにやったことなので……今回はここで終わりとさせていただきます。ぶっちゃけここで書いたこと以外にもルリアがドンパチに星晶獣使わないのかとかタブーにがっつり触れていたりするし、ダンチョ達はどうあがいても巻き込まれただけの歯車とかしてたでもうなんかこう、言いたいことは山ほどあるんですけどね……これ以上言ってたらもう俺の心が持ちませんよ。

 

……今ならスタアリイベ第二弾やれる気がして来た