ハジメの部屋

創作とかやっていけたらなぁ、などと思いまして

キラめく未来へダッシュ!super nova!

うん。また感想なんだ。すまない。完全にエタっちまってんな……なんとかしないと

 

というわけで感想記事。今回は去年やっていたウルトラマンウルトラマンタイガ」を見たので僕の感想を書き記していくよ。

 

この作品はね。まぁタイトルの通りウルトラマンなんだけど実は賛否がエグいぐらいにディバイディングドライバーしちゃってる作品なのよね……最近のウルトラマンはニュージェネレーションシリーズという纏まりがあるんだけどその作品の評価って平均して賛否が僕の体感だと8:2ぐらいなんだよね。んでもってこれは意見の割れっぷりがえげつなくって6:4だったり5:5だったりときたま4:6だったりと……

そんでもって僕がなんでタイガを見てなかったのかはこの評価とは関係は……あるにはあるんだけどほとんど関係なくってこの作品のメインの敵役であるウルトラマントレギアってやつに異常なほどの嫌悪感を抱いていてね……その話をすると去年の劇場作品の話にもなるから割愛するけどね。まぁほんとその映画では不快感マックスにさせてくるようなねちっこい敵役だったんだよ。

それがあってタイガはトレギアが出てこないYouTubeのボイスドラマだけ聞いてたんだよね。そこで描かれたサブウルトラマンであるウルトラマンタイタスやウルトラマンフーマの過去のお話を聞いていいキャラだなぁと思っていました。

そして今月になってニュージェネクライマックスという映画が公開されることになってね。今やってるウルトラマンZのバフもあってウルトラマンへの関心とか機運がだいぶ上がってたんですよ。そんな中フォロワーと話してたら「トレギアが嫌いというだけで見ないのはもったいない作品」と言われ「じゃあ見てみようか」ってなって見てみたわけです。

 

 

結論から言おうか。めっちゃハマった。めちゃくちゃ面白かった。僕の意見は賛否両論という秤にかけるのであれば賛に傾きますね。それぐらいには大好きになった作品でした。

いやねぇ、ほんとここまでハマるとは思わなかった。じゃあ僕がタイガで好きになったポイントを上げて行こうかしら

 

まずは『世界観の面白さ』から行こうか。

この作品は『宇宙人が密かに暮らしていてそれで事件が起きていたりするけど普通の人たちはあんまり知らない』っていうバックグラウンドがあるんだよね。そこがほんと面白い。主人公のヒロユキが所属しているE.I.G.Sっていう護衛専門の組織がその密かに暮らしている宇宙人からも依頼を受けて護ったりしているっていうのがいいんですよ……日常の中に潜む非日常とか結構好きなのでハマりましたね。しかもそれによる軋轢とかも短い尺の中でもちゃんとやろうとしていた気概もありましたしね。僕はその気概をかなり買ってますよ。

 

そして2つ目は『キャラの描き方が上手なところ』ですね。

これは見たまんまなんだけどレギュラーキャラやウルトラマンたちのキャラ造形や描き方がよく出来ているんですよ……そしておまけに一話完結なお話が多いからゲストキャラも一話だけしか出てこない場合が多いんですけどその一話だけでちゃんとゲストキャラに感情移入が出来るんですよ。その行動で逐一心を揺れ動かされるんですよ。こんなのあるか?モブみたいなキャラやぞ?なのにここまで視聴者の心を掴んでくるの強すぎるって……

じゃあレギュラーキャラはどうなの?って言われたらトレギアが化けている霧崎というキャラ以外が全員善人なんですよ。熱血なんですよ。好感がとっても持てるバカたちなんですよ……おまけにゲストキャラとの絡みでちゃんとレギュラーキャラの心情の成長や葛藤、過去を描けているから本当に丁寧でいいんですよね……

E.I.G.Sの女社長のカナちゃんさんはポリコネとかでクッソ品のないものを描いてるバカどもに見て欲しいっすよ……アレこそ本当の意味で「強くてかっこいい女」でしょうに……

 

そして3つ目は『テーマ性』だね。

タイガという物語はさっきも言ったけど宇宙人が密かに暮らしている世界観なんですよね。だけど宇宙人犯罪者の組合でもあるヴィラン・ギルドの行う怪獣テロとかのせいで地球人が宇宙人を見る目が全体的に偏見を帯びていく。そしてその軋轢が最終回付近で大爆発して……というよくあるお話なのですがその過程の描き方もちゃんとお話の中に散りばめつつメインテーマとして扱う回ではガッツリと扱ってるんですよね。

個人的には今の放送コードでこういうお話に挑んだのは本当に凄いんですよね。ただ人によっては「これタロウの息子って言ってる割にはやってる内容帰ってきた新ウルトラマンジャック二世に影響受けてるじゃねーか!」っていう人も居るんですよね。ぶっちゃけそこは僕も同意見だったりする。

お話としてあげるならば「新しき世界のために」と「地球の友人」がマージで考えさせられるお話だったんだよね。よくもまぁ、やれたもんだよ。今の規制上等な放送コードでさ……

 

あと4つ目は『新旧問わずめちゃくちゃたくさん怪獣だしてくれた』ってポイント。

凄いことなんだよこれ。最近のウルトラさんって予算とかの関係上怪獣の使い回しとかを多用して新規怪獣があんまり出せていないっていうのがあってさ。それを踏まえた上でタイガを見ていくと1話の時点で三体も怪獣出してくれているんですよ。もうすごくない?優勝でしょこんなの。おまけに3話に一回ぐらいのスパンで新規造形怪獣を登場させてくれたのは凄かったよ。

そして昔の怪獣も出してきたんだけどその中にはウルトラQ帰ってきたウルトラマンウルトラマン80に一度だけ出てきて何十年も眠っていた怪獣たちが出てくるんですよ。頭おかしくない?というかパゴスにタッコングにギマイラってほんと何???????令和のウルトラマンで見れるとか想像つかないよ……

 

さて、ここまでベタ褒めしてきたけど好きな作品とはいえやっぱり思うところはあるんですよ。タイガの成長に主軸を置いたから仕方ないとはいえタイタスやフーマの出番があんまりなかったり、ピリカというキャラの正体の伏線があまりにもわかりづらかったり、終盤の駆け足気味な風呂敷のたたみ方だったりと……そして、その不満点をたった一言にまとめあげるとしたら

『尺が!!!!!明らかに!!!!!足りてない!!!!!』

ってことなんですよね……

これはタイガの前にやっていたウルトラマンR/Bから露骨になってきたんですけど明らかに2クールに収まりきらない内容を強引に詰め込んじゃって若干最終回の風呂敷のたたみ方が駆け足気味になってるんだよね……タイガは本当にプラスな意味でもマイナスな意味でも3クール見たかった作品だったよなぁ……

 

それと『序盤5話ぐらい後味悪ぃ話が連続する』ってところも思うところ多々ありきですね……あのね、本当にファーストコンタクトの1話以外全員ゲストキャラや怪獣が死にまくるんだよね。鬼か?いやそれによるお話の掘り下げの深さは見事なんですよ。でも後味が最悪すぎてな……我ながら、よく完走できたなぁほんと……

 

これが僕のプラスの感想のマイナスの感想だね。

そして、だ。この2分した感想であえて触れなかったけどタイガ本編でのトレギアの話をしようか。

まさかね、ねっとりしてる追い込み方とかから察してたけどネタ抜きのガチの拗らせホモとは思わないじゃん……そういう描き方をされるとはな……

そして僕の中のトレギアの評価もだいぶ変わったんだよね。コイツキャラとしてはやっぱり嫌いだけど敵役として見事なハマり具合なんだよ……チビスケ惨殺や甘言で扇動してテロを引き起こさせて更なる悲劇を生んだりとか主人公のタイガを闇堕ちさせてその親父に見ているか!って叫んだりと……本当に「トレギアテメエェェェェ!!!!」っていうタイガたちの心情と僕という視聴者の心情がリンクしたりするところもありましたよ。 

 

長々と書いてきたけどそれぐらい僕は面白いと思いながら楽しめたんですよね。ウルトラマンタイガを。まぁ一応釘指しとくけどこれ僕個人の意見だからね。批判的な意見があるのもわかるけど好きって言って楽しんでる人に向かってこれクソっていうようなことはやめようね。(自戒)

しかしタイガを完走したおかげかせいかよけいにニュージェネクライマックスほんと楽しみだなぁ……劇場で見に行きたいけどどうやったものかな